業態とは「経営コンセプト(基本的な考え方)が決まっていて、そのコンセプトに合わせて顧客の設定が行なわれ、そのためのバックアップ・プログラムがあって、それによって実現されるビジネスの形」である、と考えられる。一般には小売業のタイプにおいてよく言われるものであるがあらゆるビジネスに存在する考え方でもある。

 ただ、運輸業においてはこの業態という考え方があまり浸透していないし、そもそも運輸業の場合、モード自体が業態だという考え方がある。鉄道の旅客輸送の場合、特急、急行、普通、ブルートレインが業態だとも言えるし、SL運行やお座敷列車、もそうだといえるのであろうが、一般には業態に無理に分けようとすると「コモン」か「コントラクト」になってしまう。コモンは混載であり、サカイ引越センターコントラクトはチャーターである。
トラック業の場合、業態といえるのは準不特定荷主を対象とした商業荷物の混載便である以前、路線トラックと言われた特積み業者による「ネットワーク輸送」と法的にはそれに準じた不特定多数の顧客を対象とした「宅配便」など数少ないのではないだろうか。