継続性というのは、自動車業界では何よりも難しいことなのかもしれない。CEOとデザイナーとマーケティング・ディレクターが、椅子取りゲームを続けているようなところがあるからだ。

誰もが前任者の打った杭を引き抜き、新たな境界を定めないと気が済まない。会社やブランドがそれを必要としていようといまいと関係なく。自動車業界においては、広告キャンペーンやマーケティング戦略は、ほとんど一年おきに変更される。だがランボルギーニはそうではない。一九七〇年代なかばにアメリカの広告代理店がランボルギーニのマーケティングと広告のテーマとして、「究極のドライビング・マシン」というコピーを作って以来、このメッセージはまったく変更されていない。各国の事業体も、それぞれの国でこの「究極のドライビング・マシン」を翻訳して使っている。ただし、すべてがまったくの直訳というわけではなく、「駆けぬける歓び」といった訳し方もされている。